
【現役エンジニアインタビュー第9弾】地元・盛岡か らSalesforceで勝負する
2025年6月6日
――転職と共にフルリモートへ転向したJさんが語る、柔軟な働き方とキャリアの描き方
岩手県・盛岡市に暮らしながら、首都圏に本社を構える企業にフルリモートで勤務するJさん。新卒でIT業界に飛び込んでから数年。いま、Salesforce領域で専門性を深めながら、自分の生活 や将来と丁寧に向き合う日々を送っています。
この記事では、地方在住エンジニアとしての働き方、フルリモートへの転向プロセス、そしてJさんのキャリア観をじっくりお届けしていきます。
目次
地元から、ITエンジニアとしてのキャリアをスタート
山添:
自己紹介とこれまでの経歴をざっくり教えてください。
Jさん:
今は2社目の会社で働いていて、Salesforce領域を専門にしているエンジニアです。新卒で入ったのはSESの企業で、そこでは出社からハイブリッド勤務まで経験しました。最初はコロナ前だったので完全出社で、途中から出社と在宅の併用って感じですね。
そして、もっとSalesforceの技術を極めたいと思って、転職を決めました。今は盛岡からフルリモートで、東京本社の企業に所属しています。
山添:
フルリモートになる前の勤務スタイルはどうでしたか?
Jさん:
やっぱり新卒 の頃って、わからないことだらけなので、対面で先輩に教えてもらえるのがありがたかったです。雑談の中から他チームの情報も入ってきたりして、視野が広がるなって感じたりもしていました。
でもその分、通勤はキツかったですね(笑)。盛岡は雪も多いし、帰宅後はもうヘトヘト。体力的にしんどいなって思ってました。
フルリモートを選んだきっかけ
山添:
フルリモートへの転向を決めた理由を教えてください。
Jさん:
一番大きいのは、自分のキャリアをSalesforceに絞っていきたかったからですね。
でも岩手県内にはその分野の案件があまりなくて…。東京や大阪に行くという選択肢もありましたが、正直、地元を離れたくなかったんです。
だからこそ、「じゃあ、フルリモートでできる会社を探そう」ってなりました。
転職活動と在宅勤務の環境整備
山添:
実際にリモートの仕事を見つけるまでの流れを教えてください。
Jさん:
Salesforce領域に絞って企業を探していたところ、Salesforce専門の転職エージェントに出会えました。そこで「東京本社だけど将来的に岩手にも支社を構える予定がある」という企業を紹介してもらって、それが今の会社です。
山添:
環境面で整えたことはありますか?
Jさん:
もともとノートPCを使っていたんですけど、長時間の作業には向かなくて…。だからデスクトップ用のモニターや作業しやすい机、椅子、周辺機器を一式そろえました。小さな自宅の一室を完全に“自分のオフィス”にしましたね。
リモートでの働き方、意外な落とし穴とその工夫
山添:
リモートならではの課題はありましたか?
Jさん:
体調管理が思った以上に難しかったです。通勤がないってすごく楽なんですけど、その分外に出る機会も減って…。だから昼休みに近所を散歩する習慣をつけたり、パーソナルトレーニングに通ったりして、意識して体を動かすようにしています。
山添:
チーム内のコミュニケーションはいかがでしたか?
Jさん:
入社直後は、「どうやって会社の雰囲気をつかんでいこう?」って悩みました。でも、うちの会社はみんなでアイスブレイクの時間をつくる文化があって。人狼ゲームをしたりして、ちょっとずつ距離が縮まっていったのはありがたかったです。世代の違う人とも、自然と会話できるようになりました。
キャリアとライフプランの両立
山添:
リモートワークに転向して感じた変化はありますか?
Jさん:
とにかくスキルアップの時間が増えました。今はSalesforce関連の資格の勉強をしています。それに、前の会社だと“みんなが頑張ってるから休めない”みたいな雰囲気があったんですけど、今は自分のペースで集中と休憩を切り替えられるので、生産性も上がっていると感じます。
「あきらめなくていい」新しい選択肢
山添:
キャリアにおける考え方に変化はありましたか?
Jさん:
ありますね。前職だと転勤前提の働き方だったので、「結婚とかしたらどうなるんだろう」って正直不安もありました。でも今は、場所に縛られず働けるので 、ライフイベントとキャリアを両立する未来もイメージしやすくなりました。
実際、先輩で産休・育休を経て、時短勤務でリモートに復帰してる方もいて。そういうロールモデルが社内にいるのも心強いです。
フルリモートを検討している人へ伝えたいこと
山添:
今後のキャリア展望や働き方について考えていることはありますか?
Jさん:
Salesforceのスペシャリストとしてもっと極めていきたいです。住む場所に関しては、今後のライフプラン次第ですが、どこにいても自分のキャリアをしっかり築いていけるようにしたいですね。
山添:
これからフルリモートを検討しているエンジニアにメッセージがあればお願いします。
Jさん:
やってみる価値はすごくあると思います!
ただし「初期投資」は惜しまない方がいいですね。作業環境をちゃんと整えること、それから自分の体も大事にすること。自宅が仕事場になるからこそ、椅子一つで集中力が全然違いますし、運動もしないと本当に体がもたないので…。フルリモートは「全部が自己管理」だから、そこをしっかり準備すれば、すごく自由で充実した働き方ができますよ。
【まとめ】
「やりたい仕事のために、何かをあきらめなくてもいい」
――それが、Jさんがフルリモートに 転向して得た一番の学びでした。
技術を突き詰めたいというまっすぐな思いを、暮らしたい場所から実現していく。そんな生き方が、今まさに広がり始めています。