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出社回帰の波のなかで ― 2025年春、“まだ”フルリモートで働ける4社

出社回帰の波のなかで ― 2025年春、“まだ”フルリモートで働ける4社

2025年4月20日

アクセンチュア週5出社のインパクト


こんにちは。

在宅techドットコムを企画中の山添です。


4 月16 日に報じられた 「アクセンチュアが 6 月1 日から全社員を週5日フル出社に」 というニュースは、コンサル/SI 業界に大きな衝撃を与えました。​

SNSでも現役社員・元社員・業界関係者の反応が飛び交っており「やっぱりリモートは終わるのか?」という声も広がっていますね。​

おそらく人材エージェント各社も、すでに水面下で動き始めているはずです。



一方で日本全体を見渡すと、テレワーク実施率は 14.6 % と過去最低を更新 しつつも、“完全リモートを前提に事業を伸ばす” 企業は確実に存在します。



本記事ではその代表例として、SmartHR、弥生、さくらインターネット、ミクシィの4社を取り上げ、制度やカルチャーをご紹介します。


出社回帰のニュースが相次ぐなか、それでもフルリモートを許容する企業には明確な狙いがあります。第一に 優秀な人材を全国から獲得できる点です。

SmartHRや弥生のように「場所を問わない採用」を掲げる企業は、都市圏に限らず地方在住のハイクラス人材を迎え入れています。第二に社員の定着率向上です。さくらインターネットではリモート率が約9割に達しても離職率は2.5%。働く場所の自由度が、長期的なエンゲージメントを後押ししています。

この “採用力” と “定着力” を同時に強化できる点こそ、今なおフルリモートを経営戦略として選び続ける最大の理由と言えるでしょう。



 

①株式会社SmartHR


■事業・プロダクト

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を展開


■フルリモートを支える制度・文化

「アップデート前提、SmartHRの次世代フルリモート」

SmartHRは2024年末に働き方制度を刷新し、全国フルリモート&コアタイムなしフルフレックスを継続。遠方在住者でも月2回まで交通・宿泊費を会社負担する「フルリモート通勤制度」で対面機会を確保。全社員アンケートを基に約2年ごとに全面見直しを行い、“アップデート前提”で制度を進化させている。




②弥生株式会社


■事業・プロダクト

会計ソフト・クラウド会「弥生シリーズ」を展開


■フルリモートを支える制度・文化

「場所を選ばず価値を創る、弥生のワークスタイル」

弥生の開発本部では、リモートワークを「標準の働き方」と位置づけています。ほとんどのエンジニアが自宅から毎日オンラインで業務に取り組んでおり、遠隔前提のコミュニケーションやツール類が十分に整備されています。出社時の交通費は会社が全額負担するため、必要なときに気兼ねなく出社できるのが特徴です。

このように、リモートを前提としながらも出社を完全には閉ざさない柔軟性が、弥生の「働きやすさ」と「生産性」を両立させているといえます。




③さくらインターネット


■事業・プロダクト

クラウドコンピューティングサービスやIoTサービスを展開


■フルリモートを支える制度・文化

フルリモート勤務を「当たり前」にする制度と文化

さくらインターネットは “リモート前提の働き方” を公式に掲げ、業務フローそのものを出社不要型に再構築しています。社員は日本全国どこに住んでいてもフルリモートで活躍できる環境が整備されており、実際にオフィスから離れた地域へ移住するケースが増えています。​




④株式会社ミクシィ


■事業・プロダクト

「家族アルバム みてね」「モンスターストライク」などtoC向けサービスを展開


■フルリモートを支える制度・文化

「マーブルワークスタイル」が実現する柔軟な働き方

MIXI が導入した新制度 「マーブルワークスタイル」 は、リモートと出社を“マーブル模様”のように自在に組み合わせることで、チームと個人の生産性を最大化する仕組みです。最大の特徴は 部署ごとに出社頻度を自ら決められる 点にあり、極端なケースではフルリモートも選択可能。一方で、働き方をより柔軟にするだけでなく対面コミュニケーションの強化も重視しており、遠方居住者でも出社しやすいように交通手段を飛行機や新幹線まで拡大し上限15万円/月で交通費を支給しています。さらに、オフラインでの組織力向上施策に加え、コロナ禍で導入したオンライン懇親会費用の補助も継続。雑談や偶発的な交流を促進することで、自由度の高い働き方と対面でのつながりを両立させ、社員一人ひとりが最もパフォーマンスを発揮できる環境を実現しています。




まとめ ― “行き先”はまだ豊富にある


出社回帰は確かに進んでいます。しかし上記のように、リモート前提で事業を伸ばす企業は今も増えているのが実情です。

在宅techドットコムでは、こうした「正社員×フルリモート」を継続する企業情報を今後も深掘りして発信していきます。「場所を選ばずキャリアを伸ばしたい」「出社に戻る前に次の一手を考えたい」という方は、ぜひ次回以降の記事もチェックしてみてください。

とはいえ フルリモートという働き方は、あくまで手段であって目的ではありません。大切なのは “どこで働くか” ではなく “どのように価値を生み出し、キャリアを伸ばすか"


働く場所やスタイルを選択肢のひとつとして捉え、自分らしいキャリアを築くヒントにしていただければ幸いです。


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